人間革命

人間革命12巻より 最終回

引き続き、学んでいきます。 寂光の章より 戸田城聖の衰弱は、日に日に激しくなっていった。看護にあたっていた婦人部の幹部は、彼の容体の変化に胸を痛め、医師の診察を仰ぐことにした。 3月24日、東京から木田医師がやってきた。戸田は、医師を呼んだこと…

人間革命12巻 後継の章より 第7回

引き続き、学んでいきます。 後継の章より 「私は医術を排撃はしない。あたかも智慧をうるのには知識の門をくぐるがごとく、健康の道に医術を忘れることは愚かだ。しかし、私は、現代の医学をもって最高とはしていない。ゆえに、ちょうど道路の技師が測量技…

人間革命12巻より 第6回

後継の章より そのころ、戸田城聖の健康は、日を追って回復しつつあった。 12月下旬には、彼の肝硬変症は奇跡的におさまり、医師は、ほぼ正常に戻ったと告げたが、1月に行った検査の結果は、さらに良好と出たのである。 ――尿ウロビリン体、並びにビリルビン…

「人間革命」12巻より 第5回

引き続き学んでいきたい。 憂愁の章より 「はァ、3月ですか……」 木田医師は、3月までに、戸田の体がそこまで回復するとはとても思えなかった。 このところ驚異的な回復ぶりを示しているとはいえ、重篤な肝硬変症である。木田は、医師としての経験から、まだ…

人間革命12巻より 第四回

続けます。 憂愁の章より 「伸一、君も食べなさい」 伸一は頷きながら、苺を頬張る戸田を見て微笑を浮かべた。 しばらくすると、医師の木田利治助教授が往診にやってきた。戸田は診察が終わると、待っていたように木田医師にたずねた。 「食欲がなかったにも…

人間革命12巻より 第3回

続けます。 憂愁の章より 戸田は医師の忠告に従い、好きだった酒も、タバコも口にしなくなった。明年3月の大講堂の落慶には、なんとしても元気な姿で臨まねばならぬという一念が、欲求を制したのである。 医師の深刻な憂慮と、真剣な治療がつづいたが、11月…

「人間革命」12巻より 第2回

ひき続き。学んでいきます。 憂愁の章より 戸田はこれまで、わが身を顧みることなく、広宣流布に挺身してきた。戦時中の獄中生活でボロボロになった体を十分に癒す暇さえなく、学会の再建に着手し、無理に無理を重ねて、激動の時代を一気に駆け抜けてきたと…

「人間革命」12巻より 第1回

「熊田一雄の日記」ブログで、 「戸田さんは、晩年は水代わりに酒を飲み、肝硬変からくる急性心衰弱で若くして亡くなりました」。との記述がありました。 実際はどうだったのか、「人間革命」を通して学んでいきたいと思います。 憂愁の章より 一夜明けて、…

小説『人間革命』

最初に小説『人間革命』について申し上げたい。素人ですから、文は下手で読みにくいかもしれませんが、読んでいただければ幸甚です。 これまで学会は、その本質を知らない人達から、皮相的、感情的な批判をされてきましたが、私はこの小説の中で、戸田前会長…

一番つらい時こそ『人間革命』のチャンス

人生は10代、20代だけではない。厳しい社会において、30代、40代、否、50代、60代、の人生が待っている。いくら、10代、20代が華やかであっても、40、50、60代になったときに、色があせ、朽ち果てていくような、わびしい人生であっては絶対にならない。 悔い…

 『人間革命』の歌

君も立て 我も立つ 広布の天地に 一人立て 正義と勇気の旗高く 旗高く 創価桜の 道開け 私が「山本伸一」の名前で作詞作曲した、『人間革命の歌』の一節である。 1976年(昭和51年)7月度の本部幹部会で発表したものだが、完成をみるのが発表直前になってし…

創価大学・創価学園代表協議会

インドの世界的な農学者で、パグウォッシュ会議会長であるスワミナサン博士との対談集『「緑の革命」と「心の革命」』が、この4月、潮出版社から、いよいよ発刊の予定である。 暴力と貪欲の世界を「共生」と「調和」へと転換する地球革命が必要だ。そして、…

『新・人間革命』

戸田先生は、1957年(昭和32年)9月8日、あの原水爆禁止宣言を発表され、遺訓の第一として、その思想を全世界に弘めゆくことを、門下の青年に託された。 恩師は、間断なき世界の戦火や、暴政に涙する民衆の声なき声に耳をそばだてながら、しばしば、こう語…

方面長会議

戸田先生は言われた。 「幹部だ。幹部で決まる。指導者が自分を変えるしかない」 権力を持つと、人間は魔性に毒される。 魚も頭から腐る。 組織も、ダメになるのは「上」からだ。 幹部は、常に常に「慢心」を排し、自身を変革していくしかない。 戸田先生は…

女子部・婦人部合同協議会3

すべてが、自分自身の「人間革命」から始まる。 人がどうあれ、周りがどうあれ、自分自身が、生き生きと、伸び伸びと、さわやかに成長していけば、そこから、一切は開けていくのである。中略不正や嘘に対して、黙っていてはいけない。女性だからといって遠慮…