『新・人間革命』


戸田先生は、1957年(昭和32年)9月8日、あの原水爆禁止宣言を発表され、遺訓の第一として、その思想を全世界に弘めゆくことを、門下の青年に託された。
恩師は、間断なき世界の戦火や、暴政に涙する民衆の声なき声に耳をそばだてながら、しばしば、こう語った。
「この地球上から悲惨の二字をなくしたい」
それは先生の願いであり、ご決意であられた。師弟は不二である。不二なればこそ、私もまた、恩師の心を抱き締めて、世界を駆け巡り、「平和と幸福の大河」を切り開いてきた。

【『新・人間革命』一巻 「はじめに」 より】


池田先生は「道は遠くとも、一人一人の心に、平和の砦を築いていくしかない」(趣旨)と、言われたことがある。


「戦争・紛争・テロ」人間の歴史は争いの積み重ねだと言ってもいい。
今でも国家間のバランスシートは、「パワー=力関係」で保たれているのではないかと感じることが多い。
日本は基本的には平和であるが、悲惨な事件はあとをたたない。
「悲惨」の二字の犠牲になるのは、必ず弱き民衆である。
暴力の連鎖の犠牲になるのは、父であり、母であり、子供たちだ。
どんなに、「正義」を振りかざしてみたところで、民衆の不幸の上にたつ平和は無い。
民衆の不幸の上にたつ「自由」も無いはずである。


小さな実践が、大事だ!自分に縁のある方々の心に、平和の砦を築いていきたい。