小説『人間革命』


 最初に小説『人間革命』について申し上げたい。素人ですから、文は下手で読みにくいかもしれませんが、読んでいただければ幸甚です。
これまで学会は、その本質を知らない人達から、皮相的、情的な批判をされてきましたが、私はこの小説の中で、戸田前会長の理、人格、そして創価学会の本質を、全生命をかたむけて書き残す決であります。
全部書き上げるまでには、7年ないし10年近くかかるかもしれません。
これから7巻、10巻、できれば15巻ぐらいまで書くつもりです。
それによって、私は、何十年先、何百年先までの規範を、きちっと示しておきたいのです。
それを全部読みきっていただきたい。そうすれば、更に大聖人の法の真髄、創価学会の正しさが、わかるであろうとうのです。どうか、幹部として学会の正しい姿を知り、間違いのない指導をしていくために、この小説を読んでください。

【関西本部幹部会 1968-1-26 大阪・東大阪市立体育館】


この時から40年、10巻、15巻と言われていた『人間革命』は12巻。
そして、今『新・人間革命』は18巻が発売される。
のべ30巻にも及び、いまも聖教新聞紙上で連載が続けられている。
全生命をかたむけて書き残すとの、師のいには「謝」という言葉でしか出てこない。
弟子であるならば、熟読し、自分のものとしていくしか無い。


新聞が届く、真っ先に『新・人間革命』を読まれる方も多いといます。
私たちの悪いところは、小説になると特別なものとってしまうところです。
特別な存在である「山本伸一」青年が、闘ってきたドラマ――と捉えてしまうところがあるのです。
先生のスピーチを引用するときも、知らず知らずのうちに「でも、先生は特別です」との姿勢が垣間見えることもある。
自身を振り返り「会合でしか、メンバーと会わないなあ」とう方は要注ですよ(笑)


行動・実践が弱くなっていくと陥ってしまいます。
「実践・行動」無き、言葉のうらに弱き一念が現れるのです。
お互いに、気をつけましょうね。


私はこういます。
池田先生は、「師弟の精神を貫く生き方」「弟子としての戦い」「社会で証明してくという実証」を身をもって戦いで示され、証明してきたのではないか。
池田門下生というのであれば「この『師弟の大道』に続くことができているのかどうか」が、弟子としての戦いなのではないか。と……。
人間ですから、愚癡が出てしまうこともありますが、愚痴を御本尊への祈りに変え、日々の戦いに全力で取り組んでいきたい。


それから、『人間革命』『新・人間革命』を読んで「創価ルネサンス」以前・以後を学んでいただきたい。
どれだけ創価学会が、何もしてこなかった宗門を護持してきたのか、その宗門は「戦中・戦後」法を守ろうとした、牧口先生戸田先生にどのような対応をしたのか――を。


「知らない・語れない」青年部幹部が多すぎるぞ!
少なくとも本部幹部以上の役職を担っているのであれば、語りきれなければならないことだ!
組織人、学会屋になることなかれ!
求道の命を燃やせ!


しかしながら、「知りません」というメンバーに語り継いでいくのも、壮年部の使命の一つだ。
求道の青年よ出でよ!