方面長会議


私は、約十年にわたって、戸田先生にお仕えした。
戸田先生が事に失敗され、再建へ闘しておられたときが、私にとっても一番しい時代であった。
莫大な借金。批判と中傷の嵐。さすがの先生も憔悴しておられた。
社員は、一人去り、二人去り、最後に残ったのは実質的に私一人。
体が弱かった私は、疲れた肉体に鞭打ちながら働いた。給料は何ヶ月も遅配。冬でもオーバーもなかった。無理に無理を重ねた。
しかし、先生の事の一切を担い、一歩も退かなかった。生命をかけた死闘のなかで、事の再建の目途をつけ、断固、先生をお守りした。
そうやって、戸田先生が、学会の第2代会長になられる道を敢然と切り開いたのである。
戸田先生と私の「師弟不二の闘争」がなければ、現在の学会はない。
師弟不二」が創価学会の魂なのである。

【方面長会議 2006.3.3付 聖教新聞

『人間革命』に書かれている、先生の戦いを読んでいくと、すさまじさが伝わってくる。
しかし、現実は、もっともっと壮絶な日々であったのではないだろうか。
戸田先生の薫陶をすべて受けきり、冗談で言われたことまで実現してきたのが弟子である池田先生だ。


自分はどうだ!と自問してみる。
池田門下生と言い切れるのか、戦いきれているか。
日々の戦いに流されている自分が見える。猛省すべし。