一番つらい時こそ『人間革命』のチャンス


人生は10代、20代だけではない。厳しい社会において、30代、40代、否、50代、60代、の人生が待っている。いくら、10代、20代が華やかであっても、40、50、60代になったときに、色があせ、朽ち果てていくような、わびしい人生であっては絶対にならない。
悔いなき青春時代を過ごし、20年先には、真実の幸福の花を咲かせ、いよいよ充実した人生であるという生き方をしなくてはなりません。
今、信をしっかりやった人とやらない人では、20年先に天地雲泥の開きを示してしまうことは間違いない。その時に、自分自身の信、体験の実証と、また、信しない人、退転した人等の厳しい証拠を、皆さん方自身の鋭い科学的な目で比較検討し、その勝敗を見極めていただきたい。
ともあれ、人生は坂道にたとえられる。若い時に、一見華やかで楽しそうに見える人でも、下り坂であるかもしれない。またそういう場合が多い。それに対し、上り坂の人生は労が多いに決まっている。皆さん方は“自分の人生は、真実の幸福の頂上へと向かっている、上り坂の人生なり”と誇り高く生き抜いていってください。
人生というものは、むしろ、一番つらい時が人間革命できる時だといってよい。
その時こそ成長していける時でもあります。そのチャンスを決して失ってはならない。
したがって、多少の困があっても、決して卑屈になったり弱気を起こしたりすることなく、希望に燃え、勇気をもって、私と共に明るく進んでいっていただきたいのであります。

【第17回女子部総会 1968-10-20 東京・日本武道館


1968年(昭和43年)。
この年、13日、私は2歳、新年には42歳だー。(笑)
48日、創価高校・一期生が入学式。
98日、第11回学生部総会で「日中国交正常化」提言。
1012日、大石寺にて、今はなき正本堂の着工大法要が行われた。
(実家のファイルに、ご供養の受領書があった。皆の真正本堂が建立された証拠の一つだ。)


このころの先生の指導は、わかりやすさとともに、「全学会員を必ず幸せにしてみせる」との強き一念がガンガン伝わってきます。
一番つらい時こそが「人間革命」できる時であり、そのチャンスを逃すな――と指導されています。
恵まれた時に生きていながら、いや、生きているが故に、つらいことやしいことから逃げることが当たり前になってやしないかとうことは多い。
年々に、いよいよ充実した人生の歴史を刻んでいくには、逃げていてはダメですよね。
常に前向きに、どんな問題に直面しても取り組んでいく。
大変なことは「私がひきうけます」という自分であれ――と決
一歩前進の日々を積み重ねていくぞ!