「紅の歌」資料


うれしいことにこの「青年の年」の出発にあたり、愛唱歌「紅の歌」が誕生した。四国青年部有志が作ったものであるが、池田先生も再三、手を入れてくださった。
この歌には学会精神、男子部の魂、学会2世の在り方など、男子部への指導があますところなくうたわれている。
題名の「紅」とは、元初の太陽、時代を切り開かんとする青年の強き生命力をあらわしている。
ここで歌詞に込められた精神について確認しておきたい。


一番の「ああ紅の 朝明けて」とは、その太陽如き青年が広布の檜舞台に踊り出ることで
「魁光りぬ 丈夫は」は、男子部よ、一切の戦いの先駆、前駆たれ!ということである。そしてその一人一人の戦いが光っていることが大事である。
「ああ暁鐘を 打て 鳴らせ」では「さあ、いくぞ」と暁鐘、すなわち朝一番の鐘を我ら男子部が打っていくのである。
「奢れる波浪よ なにかせむ 邪悪の徒には 栄えなし」。
ここが大事である。男子部は一切の障を打ち破っていくのである。いかなる烈風が吹き荒れようと敢然と立ち向かう。前へ前へと正攻法で進んでいくのだ。
悪は滅びるといっても、現実に、栄える場合もある。だからこそ、勝負を決していかなければならないのだ。
地涌の正義に 民衆の旗」とは、男子部は学会正義、地涌の誇りに燃え、生涯民衆の側に立って戦っていくという意味である。


二番の「毀誉褒貶の 人降し 輝く王道 この坂を」とは、我らの行き方は誉れやそしりに右顧左眄(うこさべん)する人生であってはならない。
あくまでも法王道、正義の王道、広布の坂道を共々に登攀(とうはん)していくのである。
「父の滸(もと)集いし 吾らあり 子(きみ)よ大樹と 仰ぎ見む」。
学会の使命である広布の最高指導者は池田先生である。この熱き思いを胸に一人のこらず大樹と育ちゆくべく本当に成長しなくてはと思うが、どうだろう。
「ああ青春の 金の汗」
は買ってでも求めよ、とよくいわれるが、信心の思い出、広布の思い出に勝る財産はない。
「誓いの青藍 虹かかれ」。
未来部の弟たちも含め、ともどもに称賛される勝利、凱歌の人生を歩もうではないか。


三番の「老いたる母の 築きたる 広布の城をいざ 護り抜け」。
今日の創価学会は、私たちの父や母が、世間から非難・中傷を受けながらも必死になって築いてきたのである。
その尊き学会の城を厳護していくのが、我ら二世の男子部である。
「眩き地平に 澎湃と」。
地平線の彼方から地涌の眷属の青年群がわれもわれもと輩出する様をあらわしたもので、法正義の旗のもとに更に青年を陸続と結集していこう。
若き翼よ 爽やかに 万葉の詩 ともどもに」。
飛行機が銀翼を光らせながら、さわやかにしかも自在に飛ぶように、我らの行動もさっそうとありたい。
そしてともどもに人間賛歌の時代を開いていくのだ。
「舞に舞い征け 世紀まで」。
「大悪大善御書」に「大悪をこれば大善きたる、すでに大謗法・国にあり大正法必ずひろまるべし、各各なにをかなげかせ給うべき、迦葉尊者にあらずとも・まいをも・まいぬべし……」(御書1300頁)とある。
烈風吹きすさぶなかにあっても、このような境涯で男子部は断固、連続勝利の主軸となっていこうではないか。

【太田男子部長1982年(昭和57年)当時 聖教新聞


この資料は、聖教新聞の切抜きをいただいたものです。記事の部分だけを切り抜いたもので日付が分からないのですが、全文を読んでみると、「『青年の年』の出発にあたり」とあるので、1982年(昭和57年)の年頭の記事であると思われます。
太田男子部長(当時)は、「青年が小声で不満を漏らしながら自己保身に汲々とし“生き方上手”などというような退嬰的な個人主義に陥ることなく、精神の偉大さと猛き実践をもって、新たな時代の旗手にならなければと思う。その真実の旗手こそ、我が創価学会男子部であり、その社会に働きかけるダイナミックな戦い、創価青年運動に共々に立ち上がろうではないか。」と述べられています。


創価の運動は、対話によって現代社会の病根をえぐり出す戦いだといってもいい。
その実践者が「時代の旗手」であるということではないだろうか。
最近、いじめに関連した事件が続き、TV等でいじめの問題を取り上げているが、「いじめられる側にも問題がある」としたり顔でのたまう評論家がいる。
そんなふうに考えている人がまだまだ多いのではないだろうか……。
メールマガジン創価スピリット」で“いじめ”について、池田先生の「希望対話」を発信してくださっている。
「いじめは、いじめた側が100%悪い」「いじめられている人は、自分が悪いなどと思ってはいけない」「人のしみ、悲しみがわからないのは“悪”だ」との思想を広めていくのも、私たちの戦いの一つだ。
きちんと創価の思想を持っていれば、どんなことからでも対話はできる。
日々、友好対話に挑戦だ!