随筆「人間世紀の光」106


妙法は絶対である。 その無量無辺の仏力・法力を引き出すには、師子奮迅、祈って戦う以外にない。
戸田先生の事が窮地にあった時期、私は、難局を打開するため、身を粉にして戦った。無理に無理を重ね、体調も最悪であった。
ある日、先生は、そんな私を仏間に呼ばれた。
「大作! てんで生命力がないじゃないか。そんなことでは、戦いに勝てんぞ! さあ、これから一緒に勤行しよう!」
私の弱い命を叩き出すかの如く、病魔を断ち切るが如く、厳しく叱咤してくださったのである。師の慈愛に涙があふれた。
仏前で、師に声を合わせ、心を合わせて祈るうち、戦う勇気と力が五体に満々とみなぎっていった。
あの難の嵐の時代に、幾たびとなく、偉大な先生と共に勤行させていただいたことは、今もって大きい歴史であり、思い出であり、感謝の心が胸いっぱいに響いていくのだ。
戦う勤行こそ、人生においても、広宣流布の闘争においても、「絶対勝利」の涸れることなき源泉である。

【随筆「人間世紀の光」106 「勤行」は勝利の源泉 2006.2.10付 聖教新聞


四国に来られたおり、一度だけ、先生と共に役員勤行会で勤行したことがあります。
私は当時、男子部の部長。
大勢の参加者の中の一人でしたが、自分自身にもいろいろあった時で、「お世話になりました。ありがとう」との、一言に涙が溢れ出しました。
そして、命のそこから歓喜と闘志と感謝が湧き出してきました。
今でも、勤行の時には、このときのことを思い出します。


強き祈りが根本である。
「そんなことは、あたり前の事だ」と言われそうであるが、日々の活動に流されてしまうと見失いがちだ。知らないうちに生命の隙間に「惰性」が忍びよってくるものだ。
だいたい、「自分はよくやっている」と思っている時が危ない。
そういう時は、必ず戦いも空回りになってしまっている。気をつけろ!


日々、惰性の命を叩きだし、自身の人間革命、世界平和の誓願の祈りと最高の行動を!