日本の選挙と制度について


参院選の分析とかは、皆さんやっておられるので、選挙と選挙制度について思うところを書き込んでおきたい。
個人的な見解です。


毎回、選挙の時には「投票率」というモノが発表される。
今回の参院選は、57.9%。
んーーー、いつも思うが、日本人の投票に対する意識は低い。


投票を棄権することが、自分の意思表示になっていると思い込んでいる人が多いのかもしれないし、「民衆が血を流して」勝ちとったものではなく、敗戦によって自動的に民主主義国になったという背景もあるのかもしれない。
マスコミの視聴率至上主義。マスコミを支えるスポンサーの利益至上主義(視聴率の低い番組にはスポンサーがつかない)というシステムのために、雰囲気をあおるだけの近視眼的な報道にかたよってしまうことにも、原因の一つがあるのかもしれない。
平和すぎる(他の楽しみの方が多い)ということもあるのかも。
結果、中立とはとてもいえない情報しか得られないために「政治には興味が無い」という人が増えるのかなぁとも思う。


今回マスコミは、民主党惨敗としきりに報道しているが、減らしてはいるが比例区得票数は第一党だ。
で、勝ったとマスコミにもてはやされている自民党の得票数は減っているのです。
これで、勝ったようなそぶりをしている自民党国会議員の顔ぶれを眺めていると「日本は大丈夫か」とため息がもれる。
選挙区では、当選者は自民党の方が多いが、票数を読んで見ると民主党のとった票の方が多いのだ。
なのに、マスコミは民主党惨敗と報道する。
公明党をはじめとする野党の面々が「やっぱり、国民が民主党にノーを突きつけた」としたり顔で述べているのを見ると絶望的な気持ちになってしまう。
こんなことの繰り返しで、政治に興味のない人が増えていくのかもしれません。


さて、世界の国々ではどうでしょう、
オーストラリアでは投票棄権すると金(日本円で2000円程度だったと記憶している)を科せられるそうです。投票率は90%を超えるそうだ。
強制的というのもどうかとも思うが、少なくとも投票の為にいろいろ調べたりするきっかけにはなると思う。
日本人の国民性には、向いているかもしれない。
「拝金主義」が幅を利かせていますから「自腹を切るのならば投票しようかな」みたいに。


選挙権を得られる年齢で、最も多いのは18歳からで、15歳という国もあるそうだ。
面白い所では、結婚したら選挙権が得られるという国とか、タイでは、冷静に投票できるよう投票日前日18時から「禁酒日」なのだそうです。
「飲み助」の私は「それは一番大事だ」と思ってしまう(笑)


民主国家を支えているのは、国民が国の代表を選出する選挙制度であると考えると、日本は民主国家とは到底いいがたいものがある。
国政選挙に限らず、地方選挙でも投票率が低い事を考えると、民主国家の落とし穴「衆愚政治」に陥っているように思えてならない。
衆愚政治」になるようなシステムになってしまっているのかもとも思う。


小選挙区制と中途半端な比例代表制という選挙制度が、日本人の気質に向いてないとも思う。
小選挙区制では、いわゆる「死に票」が大量に出ます。
特に、1人区の「死に票」を考えると、民意を明わしているシステムとは到底いいがたい。
比例代表制でも、あの「ドント式」というシステムは、得票率に対する反映よりも得票数の多い政党が有利で、民主的とは思えない。
金持ちしか立候補をすることのできない供託金システムにも疑問を感じる。
投票は自由にできるが、立候補は自由にできないのです。ここも民主的じゃない。


二院制のもとでの政党政治の弱点は、今のような「ねじれ国会」になると政治が止まってしまうということだ。
このことは、国民にとっては一番困る現象だ。
参議院を本当に「良識の府」として、行くのであれば、参議院では党議拘束を禁止にすればいい。
党に所属していても、参議院議員は国民の代表という哲学をもって「是々非々」の判断を国民の立場から判断すべきだと考えます。
衆議院で立法しようとしている案件を「良識の府」らしく、国民にとっていいものは賛成し。
修正が必要なものに関しては差し戻し、おかしなものであれば反対すればいい。


そんな簡単な物でも無いとは思うが、国民に選ばれた国会議員は、このあたりの整合性を取っていく力量を発揮していかないと「本当の民主主義国家」の政治家とはいえませんね。
暗に、我が公明党国会議員に進言したい。


国会議員が自分(国会議員)を選ぶシステムをより良い方向に持っていけないのであれば、民間の専門家で日本にあった「選挙システム」を構築できる「賢人会議」のようなものを設立してもいいのではないかとも考えます。


なかなか、いい答えが出るとは思えませんが、民主国家ですから「庶民の知恵」を結集していくことが大事だと考えます。
主権在民であるのならば、投票率「100%」を目指すことが、本当の民主国家ではないでしょうか。


学会の幹部も政治に関しては、「真の民主主義を目指していきましょう」と語っていくべきだ。
投票率が下がると、公明党が勝てる」というような、民主的ではないことをしたり顔で会合で話すことはやめていくべきだと思う。
投票日の天気に、一喜一憂している幹部の発言を聞くと反吐がでそうな気持ちになる。
結果として、人のいい学会員さんを利用していることになる。
純真な現場の会員さんは、信じ込み。
「当日、天気が悪ければいいね」みたいなことを口走る。
これでは、到底民主的とは言えない。
なので、責任職である学会幹部の言葉は重いと、自覚していただきたいものです。
いっそのこと学会本部から「本当の民主国家を築いていこう。投票率100%を目指す運動を起こせ!」と打ち出してもらいたいものです。


しかし、暑いですね〜〜〜。
皆さん、体調には気をつけましょう。こまめな水分補給を声かけしていきましょう。