第一回四国総会3

学会は、民衆の大海原に飛び込んで、一対一の指導、一対一の折伏、一対一の対話を粘り強く続けてきた。それは、あたかも、ハマグリの貝殻で一杯、また一杯と、大海の水を汲み出すような労作であった。
四国の皆さま方に「大岩を 砕き砕きて 四国路の 福智の通達 光道開けり」と詠んで歌を贈ったが、まさに鉄板を爪で削り、大岩を打ち寄せる波が砕いていくようなであった。
そうした皆さま方の不断の辛労によって、今日の光り輝く広宣流布の大道が、日本に、世界へと開かれてきたのである。現に、この四国だけを見ても、これほどの広布の発展を、だれ人が像しただろうか。
大目的に向って懸命に行動しゆく人生ほど、気高いものはない。また強いものはない。いわんや、強情な信を貫く「信の人」には、梵天・帝釈をはじめ、諸天善神の守護があることは間違いない。
の大道も、広布の正道も長い。その途上には、さまざまながあることも必定である。しかし、や障害に、決して屈することなく、信を持続しぬいていただきたい。その不退転の行動がある限り、諸天の加護によって、加速度的に回転を速め、常識ではいもよらない大勝利の“証”を築いていくことができるのである。

1990-11-27 第一回四国総会 高知文化会館 全集75巻 323頁】


戦いの基本は「一対一の対話」だ。人を集めて気勢を挙げることが必要なこともあるが、その根本には活動家一人一人ののひだにまで切り込んでいく「対話」がなくては味がない。
その「一人立つ」対話の人が組織には必要なのだ。
幹部対会員でいうと「信仰」を根本にした「信頼」がなくてはいけないのではないかとう。
最近、組織の中ではそういう点が弱くなってきているとじることが多い。
まあ現実には、一般社会でも人と人とのつながりが薄くなっていることもあり、腹を割って話す人が少なくなっていることもあるのだとうが……。


法戦の戦いも最終の段階になってきた。毎回のことではあるが「戦い」を押し付けられる場面に出くわすことが多くなる時期だ。
こんなときこそ、メンバーのを軽くし「その気にさせる」対話が必要になってくる。
御書やスピーチを通し、「なぜ大事な戦いなのか」を語り、大勝利の“証”を築いていきたい。
「鉄板を爪で削る」戦いで勝ち開いた、草創の精神を学べ!
本門の弟子の戦いは、勝ってこそ証明される!
強情な信を貫く「信の人」たれ!
自身に誡めるのみ。前進だ!