「四苦八苦」
仏教用語で、今では普通に使われている語句を紹介していきたい。
今日は「四苦八苦(しくはっく)」。
「四苦」
増一阿含教巻十八等に説かれる。
生・老・病・死の四つ。
生きている上で誰人も逃れることのできない根本的な苦しみのこと。
生苦とは、母の胎内に宿り、生まれてくるまでに受ける種々の苦悩をいう。
まあ、覚えてませんけど(笑)
老苦とは、年を取っていくことで、それにともない心身ともに衰えていく苦悩をいう。
若い時はあまり感じませんが、年齢がいってくると「年や」と思ってしまいます。
病苦とは、病気のために心と体に痛みや苦悩を感じること。
病気になったことがない人は、いないでしょうからこれは分かりやすいですね。
死苦とは、病気や事故等も含め亡くなる時の苦悩。
だれも逃れることができませんね。
この「四苦」に、愛別離苦(あいべつりく)・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとっく)・五陰盛苦(ごおんじょうく)を加えて「八苦」というのです。
愛別離苦――愛する人との別れによって心身に感じる苦悩のこと。
家族や恋人との別れとかも含まれますね。
怨憎会苦――怨(うら)み憎む人に会う時に心身に感じる苦悩のこと。
あまり恨んだり憎んだりは無いような気がしますが、腹立ったり悲しくなったりしそうですね。
求不得苦――求めているものを手に入れることのできない苦悩のこと。
物がほしいから始まって、希望がかなわずに苦しんだり、苦労した割には得るものがなくがっかりしたりしますね。
五陰盛苦――人の五陰から生まれる苦しみ。五盛陰苦(ごじょうおんく)、五取薀苦(ごじょううんく)ともいう。
五陰は、色陰・受陰・相陰・行陰・識陰の五つで、肉体と精神の両面にわたる生命活動を構成する五要素のこと。
ようは、先の3つにあてはまらない、さまざまな苦悩のことです。
ん〜〜〜〜〜〜。(笑)「四苦四苦」か「八苦」やん。
と思いますが「四苦八苦」と使われるようになったんですね。
我々は、同志のために喜んで「四苦八苦」だ。