結婚によって信心を破ってはならない!


また、結婚問題等によってぐらついて、信から遠ざかっていくようなことがあってもなりません。結婚イコール女幸福とは限らない。結婚はあくまで幸福への道程であって、幸福そのものではない。もしも結婚によって自らの信を破ってしまったら、いかに当初、相手に地位があり財産があり将来があったとしても、その福運の根を断ち切ってしまうようなものであります。
だれにしても、人生は予定のコース通りにはなかなかいかないものです。虚栄に生きた人は、虚栄の挫折とともに悲劇が始まってしまうでありましょう。女が社会に進出しつつある現代では、結婚は決して焦る必要はない。また、結婚するとしても、相手を単に外形だけで決めては失敗する。それは、週刊誌が書き立てている有人の結婚が、必ずしも幸福でないことをみてもおわかりだといます。
も無く、地位も財産もないけれども、ただ一筋に清浄な信を貫き、そこから築いていった結婚こそが、最も 尊く幸福であるということを知っていただきたいのであります。

【第17回女子部総会 1968-10-20 東京・日本武道館


男子部時代、何組かの仲人をしたことのある私達夫婦に、結婚について相談してこられる親御さんがたまにおられる。
実は、すべて嫁が面倒をみたもので、私はあまりタッチしたことがない。
いつも、「俺にたのむより、もっとちゃんとした壮年の方にお願いしたほうがええよ」と答えていた――が、断り切れず、させていただいたものだ。
嫁からは「あんたが横で神妙な顔をして座っとったら人身売買の悪徳商人みたい」と揶揄されていた。ひどい言いぐさである……(笑)
結婚式のあいさつは「男子部の会合」のようになっていたものです(爆)


で、こういう相談は、たいがい本人よりは親からのものである。(笑)
親は焦っているが、本人は特に気にしていない――というパターンが多いですね。
娘さん子さんが学会活動されていない場合もままあります。
昔は、結婚年齢が全体的に低かったこともあり、親は焦る――ということなのでしょうか。


学会二世、三世の場合、子供の信のとらえ方は、たいがい母親を見てのものだ。
自分自身を振り返って、特に男の子はその傾向が強いようにいます。
「親の背中を見て子は育つ」といわれますが、信の姿勢は母親から学ぶことが多い。


でもって、私はこの指導を通し「真剣で純真な信を貫いていれば、良縁に恵まれますよ。自行化他の戦いを興していきましょう」とアドバイスする。


より良き人生を勝ち取っていくためには、一人一人が信仰によって立つしかない。
幸福とは、横から見ていても分からないものですからね。