第一回四国青年部新世紀総会5

中国・広州大学「誉教授」称号授与式

『周来と池田大作』の出版に友好往来の歴史

27年前(1974年)の12月の5日――寒い寒い夜でありました。
当時、周総理は76歳。私は46歳。総理は、鋭くも、またやさしい、あの眼差しで、私の目をじっと、ご覧になりながら、言われました。
「池田会長は、中国人民の友好関係の発展は、どんなことをしても必要であるということを、何度も提唱されている。そのことが私には、とてもうれしい。
中日友好が今日まで発展できたのは、私たち双方の努力の成果であり、そして、私たちは、その努力をこれからも続けていくよう希望します。」と。
さらに総理は、遠大な未来を展望されながら、人類の平和と共生の進路を、若い私に、明快に語ってくださったのであります。
光栄にも、こうした総理と私たちとの友好往来は、両国の輝かしい交流の歴史として尊重され、南海大学の周来研究センターの先生方が、貴重な一冊の本に編纂してくださいました。
それが、本年(2001年)3月、権威と格式を誇る貴国の中央文献出版社から発刊された『周来と池田大作』であります。
中国を尊敬し、中国から信頼され、中国と友好を結んでいく以外に、日本の将来はありません。
これは、私が語り合ってきた、世界の知の一致した見解でもあります。
明年(2002年)は、義深き両国の国交正常化30周年の佳節であります。わが四国の青年部の皆さんは、広州を始め大中国の青年と、を深く通わせながら、21世紀の平和の「輝く王道」を、勇敢に進んでいってください。
四国は、あの“ジョン万次郎”を生んだ地です。(中浜万次郎1827年―98年〉。土佐の出身で、江戸時代末期、アメリカに渡り、日米友好に活躍した)
今度は、四国青年部のなかから、日中友好に貢献する“中国の万次郎”も出てもらいたいと、私は期待しています。四国は、世界に人材を輩出する天地です。


正義の「王道」と、邪悪の「覇道」。この戦いは永遠です。
断じて、正義は負けてはならない。正義が負ければ、民衆が「不幸」になるからです。
この点、広州ゆかりの魯迅先生ご夫妻の信も、烈々たるものでありました。
夫婦一体――ここに、重要な義があります。「夫婦一体」「親子一体」で戦ってこそ、深い喜びがあり、充実があり、未来へと続く勝利の道を歩んでいける。
魯迅先生ご夫妻の信は“最後の勝利を飾るまで戦い抜いて、敵が、どんな倒れ方をするかを見届けてみせる”という執だったのであります。
どうか、後継の皆さん方は、「四国広宣流布」の土台を築いた偉大な父たち母たちが、から安堵し、「子たち、娘たちは、よくやってくれた!」と喜び、喝采してくれるような「法勝負」の決着の実証を、一つ、また一つ、つくっていってください。

2001-11-18 四国青年部総会 東京牧口記会館 池田大作全集93巻193頁】


単純な私は「中国の万次郎」とのお話に、中国語の本を買った――いまだに開かないままだ。(笑)
「夫婦一体」「親子一体」で戦う、そうして信も受け継がれていくのだろうとう。我が家もかくありたい。
自分のことになるが振り返ってみると、一時は脱線した私が、創価学会に帰ってくることができたのは、母親の信があったからだと痛している。三人兄弟の中で、一番親を泣かしていた私のことを祈り倒していたのであろうとう。
母の口癖は「あんたのおかげで、不整脈になったんや」(笑)
おかんに謝・謝。

常に前を向き「法勝負」の実証を一つ一つ勝ち取っていく自分でありたい。