敬愛する四国の皆さまに捧ぐ

光の国に常楽我浄の勝利を!

2000年8月12日


おお!  海と空がある  四国の天地は
心 若返らせてくれる  奥深い新しい力を  持っている。


遠くを眺めると  神々しいほどの煌きが  我らの心には見える。


この地で  我々は  そして私たちは
燃える思いで  偉大な信仰に  立ち上がった。


それは  心の中から  偉大な太陽を  引き出すために!
なんと高貴な  なんと溢れんばかりの  感謝の天地であるか!


私たちは  この地で
平和と幸福と  自身の革命の新風を  起こすためにいるのだ。


友よ  疲れるな!  あなたも 疲れるな!


広大にして大切な  この四国を  数知れぬ花で飾るために
燃え立つ信仰で  素早く飛び回り
勝利と  強く愛らしき  四国にするのだ。


我らは  そして私たちは
悪を裁き  心の病める人を  鼓舞しゆく。
この調和のとれた  磁石のように  強く引き付ける
偉大な天地を  我らは愛する。


来たれよ 世界の友よ!  来たれよ 久遠のわが友よ!


この地には  暖かい空気が  漂っている。
魂の中で  人の心を安心させてゆく  音楽の音が  聞こえる天地だ。


栄光を抱くために  この地で  我らは戦おう!


永遠の力をもって  この天地を  揺るがしながら
澄み切った  調和の四国の天地に  私たちは したいのだ。


四国の友に  絶望はない。
果てしない戦線に  憧れて集い来た  喜びの戦士の  集まりだからだ。


君も恐れない!  私も恐れない!


騒々しい雑音の  この世から
私たちは  荘厳な夕日を仰ぎ見る。
そして  侘しく破れゆく魂を  壮麗な朝日の光の塊に  変えていくのだ。
これが 真実の信仰だからだ。


我らには  多くの友がいる。
懐かしき  微笑みの友がいる。
情け深い  正義の友がいる。


ある時は  愉快な踊りをしながら  楽しき心は一体となりて
憍慢の輩を  押し倒しながら  精神の王者となる!
常に正しく  そして  常に賢明に
我らの世界は  幸福帝国として  栄えているのだ!


四国から見た大空は
様々な星が  重なりあって  天空を芸術にしている。


組織が また  組織の中に連なり  幾多の惑星が  太陽を回り
すべてが  強固な交差と  正しい位置を失わない。
無限に広く  果てしない  不可思議な生命も
わが自身の一に  包みゆくとは  なんと驚異にも勝る  飛躍であろうか!


ゆえに  人間は  強い人間は
連動しあいながら  幸福でゆかねばならない。
これが  宇宙の法則だ!


この無限なる英知が  法であり 信仰というならば
断じて この信条を
太陽が無限にある限り!  太陽が美しく光り輝く限り!
我らもまた  広布の凱旋の歌と共に
この法則の  極みの歌を歌いながら
極みの大道を  歩んでいくことだ。


傲慢と恐怖に  戦(おのの)いている輩は
生命の真髄を  知らないのだ。
生命の宝の調べも  澄明な調べも  知らないのだ。


我らは  燦然として
その栄光に満ちた  人生の凱旋門を  知っている。


因果の法則の  荘重な完成も 恩恵も
素晴らしき大計画をも  知っているのだ。


ゆえに 我々には
泥だらけの  不幸の迷宮は  永遠にない。


皆が  憧れの常春の国よ と  謳う四国よ!


清らかな小川は流れ  穏やかに花は咲き  波は楽しく歌う。


なかには  夫を失い  泣いた人もあろう。
愛する恋人を失った人も  いるかもしれない。
大恩の父母を失った人も  いるかもしれない。
人に裏切られ  悔し涙で戦い抜いた人も  いるかもしれない。


人生は諸行無常
その生老病死を  常楽我浄という  無限に大きな園の中に
溢れんばかりの  勇気と希望を持って  生き抜く  我らの人生である。


病院の周りを  孤独になって歩む人。
勇気もなく  真意を失いつつ  人生を徘徊しようとする人。
青ざめ  何の希望もなく  社会の重さに  押しつぶされゆかんとする人。
些細な感情で  大切な一生と生命を  地獄の闇に落としゆく人。


その人たちの顔(かんばせ)を  置き去りにしてはならない!
暗い隙間風の扉を開いて  断固として  呵責なく
没落の人生から  未来の永遠なる  勝利の人間へと
抱きかかえて  連れてゆくのだ。

これが人間の  最高の王者の  姿であるからだ。


君よ!  茫然自失して  敗北者になるな!
悲しいしみに負けて  敗北者になるな!
生き抜き  勝ち抜き  あの魂の独房の  囚人になるな!


毅然として  我らの闘争を  放棄しないで
広宣流布という  偉大なる歩みに  勝利を勝ち取れ!


それが正しい  真実の君の  姿であるからだ。
喜びの音声を発する  場所であるからだ!


最後の人生が  荒野の果てに  置き去りにされるか。
最後の人生が  花園の諸天の光の国に  包まれるか――。


弱い心の者は  うなだれ  自らを損失の世界へと  追いやってしまう。


強い心は 弾みながら
様々な季節と季節を  様々な時間と時間を  乗りこえながら
ある時は 庶民として  ある時は 帝王となり  ある時は 凡夫の姿で
ある時は 老父の姿で  ある時は 勝利の王者で!


疲れを知らぬ  幸せな
永遠に新しい  永遠に若々しい  正義の歌と共に
汝は 最後の最後まで
喜々として  花に飾られゆくに  ちがいない。


四国よ  四国の友よ!
頭(こうべ)を上げよ  胸を張れ!


四国の友よ!
賢明に  また聡明に  生き抜け!


悪い誘惑の敵に  騙されるな!
悪い個人主義の輩に  騙されるな!


目的を  明確に持った人は  太陽を持った人だ。
使命を持って  生き抜く人は  最高の宝石を持った  偉大な人だ。


悪は不幸!  善は幸福!
善と悪とは  久遠より  永遠永劫にあるものだ。


悪と戦うがゆえに  幸福がある。
悪と戦う中に  成長があり、  建設がある。
ゆえに我らは  戦い続けなければならない。


我らの  起伏する山々の上には  いつも  世界の果てまで
麗しき心の世界を  開きゆかんとする  炎の突き抜ける  決意が燃える。


我々は  新しい喜びに  満ち満ちた  新世紀を創りたいのだ。
そのために  速力を増し  突進しているのだ。


我らの  思想の大光は  高く  そしてまた高く
四国の大地で  朗らかな喇叭(らっぱ)を  吹き鳴らしながら
春を  我らの春を  呼び起こしているのだ。


我らの心にも  春風の翼が広がり  心の宮殿の中に
厳として  恐れを知らぬ
偉大なる信仰という  勝利王の旋律の調べを  奏でている。


腐れきった  あの人生。
人を祝福することを知らぬ  この人生。
絶えず 不吉な光を  投げかけている人生。
始終 氷の心をもって  逃げ隠れしている人生。


我らの眼の炎は  燃えている。
すべての悪の  恐ろしさを  見抜いている。
無数の星の光が  我らの眼になって  見抜いているからだ。


君よ!  あなたよ!
疲れ果てるまで  この人生を  正義のために  生き抜こう!
不正に  怒りに燃えながら  どこまでも  生き抜こう!


重々しい  痛の山脈を  乗り越え
不可解な  茨の暗い闇を 乗り越えながら
獣のように  這いずり回る悪を  蹴散らしながら
忘れ難い友と友!  同志と同志!


この厳粛なる存在を  確認しあいながら  断固として  戦い進むのだ。


僕は  君の健康を祈る。
君はまた  君の同志の長寿を  祈ってくれ給え!


皆が  わが同志は好きだ!  信頼できる!  尊敬していこう!という
常に高らかな笑い声で  この人生を  埋め尽くしていきたい。


勝利また勝利!
永久に  この春を  勝ち取るための勝利!


そのために  すすり泣くときも  あったかもしれない。
君の額から  神々しい汗が  流れ落ちていったことも  知っている。
眠れず  虚しく 沈黙に  打ち負かされた時も  あったかもしれない。


しかし  君の  金剛石の明るさ!
君の 果敢なる  真剣な眼差し!


喜べ!  勝つのだ!  勝利の鐘を  打ち鳴らすのだ!


その君の  浅黒く逞しい  大使命の捧持者の声は
無限に進みゆく  隊伍の中に  生き生きと響き  轟いていくだろう。


さあ君よ!  今日も 険しい人生の山を
よじ登り  草むらも  山道も越えゆけ!


激しい懸崖(けんがい)を  不死身になって  進みゆけ!
そして  偉大なる  人生の歴史を  自分自身の歴史を
永遠に高く  燦然と残し給え!


おお  四国の友よ  四国の勇者よ!
断固として勝利を!  厳然と勝利を!  四国の同志 万歳!


2000年8月12日


師・戸田先生と共に  四国に第一歩を刻みしより  四十五星霜の歴史を偲びつつ
香川、高知、愛媛、徳島の  偉大なる広宣流布の宝友に捧ぐ


【「光の国に常楽我浄の勝利を!」2000-8-12 池田大作全集第44巻 19頁】