女子部・婦人部合同協議会2


私は今、20年先、30年先、50年先のことを考え、さまざまな構想を進めている。
アメリ創価大学などの教育機関の充実をはじめ、各国のSGIの発展など、その構想は多岐に及んでいる。先の先を考えている。
私は、戸田先生の時代から、わが身のすべてをなげうって、師匠のため、学会のために働いてきた。戦い抜いてきた。
先生を不当に中傷する者がいれば、ただちに反論した。その非を認めさせるまで、正々堂々と、言論で戦った。
最初は非難していた相手が、あとになって、"戸田城聖は、こんなに立派な青年を育てているのか。創価学会は伸びるな"と言っていたこともあった。
先生が事で失敗し、莫大な借金を抱えたときも、私は一人、猛然と働いて先生を守り抜いた。死力を尽くし、支え抜いた。借金も、すべて返した。
戸田先生は、一面では本当に怖い、厳愛の師匠だった。
弟子を甘やかさない。簡単にほめることなどない。しかし、勇敢なる言論で悪を打ち破った時には、「大作、悪いな。疲れているのに」と、ねぎらってくださった。周囲に対しては、「大作を見ろ!」と叱り飛ばした。
先生と師弟の共戦には、本当の人間劇場のドラマがあった。思い出は深い。
厳しい、鋭い人物眼を持った先生が、私を心から信頼してくださった。そして、「第3代会長を守れば、学会は発展する」と遺言されたのである。
これまでも、口先で偉そうなことを言う人間は大勢いた。学会利用の卑しい人間も、たくさん見てきた。
しかし私は、事実として学会のために、一切を捧げてきた。戸田先生が亡くなれた後も、残された先生のご家族をお守りした。あらゆる攻撃を受けながら、世界広布の道を開いた。
私自身のことではあるが、後世のために、言い残しておきたい。
リーダーは、どこまでも会員一人ひとりを大事にしていくことだ。深い慈悲をもって接していくことだ。
皆のために尽くすのが、リーダーである。組織の上に乗っかって、偉ぶったり、号令だけかけるような人間を許してはならない。
広宣流布のために尽くして迫害され、弾圧された。牢獄へ行った―これが学会の三代の会長である。
それを、自分は一切、難を受けることもなく、偉ぶって、同志をしめる―そうした幹部が出たとすれば、それは"魔物"である。恐ろしいことである。そうした人間に対しては、女性が声をあげ、断固として戦ってもらいたい。

【女子部・婦人部合同協議会 2006.2.23付 聖教新聞


―「師を守り抜く」―言うのは簡単だ。
先生の戦いを想像してみると、語られていること以上にすさまじいものだったのではないかと思う。
どんなものであったのか、お聞きしたことは無いが、たぶん、言葉にはできないくらい、厳しい訓練だったのではないだろうか。
転じて、自分を振り返ってみると、組織のおかげで、戦う環境に恵まれすぎているのではないかと感じる事が多い。
まあ、たまに…?理解不能な幹部がいたり、「なんじゃそれ」とつっこみたくなるような打ち出しがあることもありますが…。(笑)


私たちのできる実践は、会員さんに尽くしぬいていく事だ。時折、手のかかるメンバーもいるが、そんな時こそ宿命転換のチャンスである。

「闇なれども灯入りぬれば明かなり 濁水にも月入りぬればすめり」(御書1109頁)だ。

胸中に、師匠をいだき、自分自身が輝いていくこと。
その上で、語りぬき、尽くしぬいていくと、どんな人でも必ず味方にする事ができる。
特に「幹部嫌い」「組織嫌い」の会員さんは、必ず何か原因があるはず…。
また、皆を味方にしていくと、いろいろな声が伝わってくるようにもなる。聞いたからには、絶対に何か行動を起こす事だ。絶対に放置してはいけない。
傍観者になり、評論家になってしまえば、その時点で、信仰者ではなくなってしまうからだ。
自分のお預かりしている組織を守る事が、師匠を守る事に通じるのであれば、徹して戦っていきたい。