婦人部代表幹部協議会1


ある日、戸田先生と私は、世界の文学などをめぐって、語らいのひとときをもった。
その時、私は、イタリアの大詩人・ダンテの『神曲』の一節を申し上げた。
それは、「今日という日は再び来ないのだということを思え」との言葉であった。
戸田先生は、会心の笑みを浮かべられ、「そうだな。大作、その通りだな」と言われた。
あの慈愛に満ちたお顔を、忘れることはできない。

【婦人部代表幹部協議会 2006.4.14付 聖教新聞


今日という日は、二度とやっては来ない。当たり前のことではあるが、普段はさまざまな事に流され忘れてしまいがちだ。
「臨終正念」ともよく言われる。
信仰を根本に、価値ある一日一日を送りたい。

 
戸田先生は、よく言われた。
「本当にまじめな人でなければ、信心をやり通せない。学会員は、まじめな人たちである。学会員を大切にしなければいけない」
また、模範的な信行に励んできた方々を、「仏の使い」として、最大に尊敬し、大事にしていくのだと訴えておられた。
この教えの通りに、仏に等しい学会員の方々を、少しでもねぎらい、一人でも多く讃えて差し上げたい。これが、私の心情である。
リーダーは、学会の同志を親以上に大切にしていく事である。もし、会員を下に見るような幹部がいれば、とんでもないことだ。幹部は会員を上から抑えるのではない。いわば、下から支え、持ち上げていくのである。
さらに、戸田先生は力説しておられた。
「まず婦人の共感を得ることだ。
そうでなければ、いかなる哲理も、いかなる信仰も、現実に根ざした力とはなりえない。民主主義の理想も、目ざめた婦人の高い意識によってこそ、はじめて磐石に成りえるのだ」
先生は、婦人部を最大に大切にしておられた。
広宣流布といっても、現実の生活を離れてはありえない。
自身の宿命を転換し、わが家庭に、わが地域に幸福の花園を築いていく。さらには社会を、よりよい方向へと変えていく。これが私たちの広宣流布の運動なのである。
今、婦人部の皆さま方は、創価スクラムを、一段と勢いを増して広げておられる。多くの友へ、共感と信頼の光を広げておられる。
戸田先生は、どれほどお喜びであろうか。
日蓮大聖人は、「弟子が法華経を弘める功徳は、必ず師匠の身に帰す」(御書900P趣意)と仰せである。
広宣流布の拡大こそ、「師恩」に報いる最極の道である。
私は、この精神で、戸田先生のため、広宣流布のために戦い抜いてきた。
伝統の2月の淵源となった、蒲田支部折伏の大闘争。これも“戸田先生の願である75万世帯の折伏を、断じて実現させる”との強き弟子の一念から始まったのである。

【婦人部代表幹部協議会 同】


四国広布は、若き日の池田先生の戦いによって始まった。
であるのならば、「師恩」に報いる、広宣流布の戦いを一歩でも進めなくてならない。
婦人部に「おんぶにだっこ」の壮年部では、師匠に顔向けができない。
まず、私から実践していきます。