友誼(ゆうぎ)の道 より
「先生は、いつ、どこにあっても、相手の心を的確にとらえた、励ましの言葉をかけられますが、その秘訣はなんなのでしょうか」
伸一は言った。
「秘訣などあるわけがない、私は真剣なんだ。
この人と会えるのは今しかない。そのなかで、どうすれば心を結びあえるかを考え、神経を研ぎ澄まし、生命を削っているのだ。その真剣さこそが、知恵となり、力となるんだよ!」
ちょっとした一言で、相手は敵にも味方にもなる。
ちょっとした一言で、相手を真剣にさせることもできる。
ちょっとした一言で、勇気と希望を送ることもできる。
ちょっとした一言で、友情の輪を広げていくことができる。
「声仏事をなす」
どんな状況であろうが、関係ない。
徹して「語って」いきたい。
最後まであきらめるな!
強情な祈りと対話で、自身の臆病の岬を越えろ!