原発報道に関する違和感


前にも少し書いたが、原発関係の報道に関して、当初からすごく違和感を感じていた。
マスコミというのは基本的に、ルール違反を追及するものではないのか。
しかし、こと放射能のことになるとそうではないらしい。
電力会社は大きなスポンサーだからなんですかね?


政府が非常時だからという理由で、放射能被ばく限界値を引き上げてもただその数値を報道するだけというのもどうもね……。
たとえば、企業人が経営の非常時だから、今まで経費に計上していなかったものを「節税対策」で出したとします。
ですが、マルサには認められなかった。
結果、修正申告し追徴税を納めたとします。
この場合、マスコミは「脱税!」と徹底して報道します。


ちと次元は違うが、放射能被ばく限界値に関してはマスコミは政府の言いなりです。
私はこのへんが、違和感を感じてならない。
被ばく量を出来るだけ少なくするために小学校の運動場の土壌表面を削っていることに関しても、枝野談話を垂れ流して「やりすぎ」みたいな感じになっています。
「今の放射能値であれば大丈夫ですが、できる対策はしておいた方がいい」
「土壌表面を削って、地中に埋め汚染のない土で何センチか埋めるだけでも効果があります」
と思うのですが……。


私が知りたいのは、陸にせよ海にせよどのような放射性物質がどれくらい影響を与えているのかということだ。
まあ、報道のおかげで放射性ヨウ素は、そんなに心配しなくてもいいことは知った。
が、そのほかの放射性物質は出ていないのか?
どの放射性物質がどれくらいの半減期なのか?
食物・海産物にはどれくらいの影響が出ているのか?
私は、害虫を退治する商いをしているが、施主さんが納得するまであらゆるアイテムを駆使して説明する。
政府もマスコミの原発に関する報道も、この説明が不足していると感じてならない。


天気予報と同じように、リアルタイムの状況を知りたいと思っている人が多いのではないでしょうか?
だいたい、震災・津波直後は「放射能の漏れる心配はありません」としきりに報道していた。
今は、垂れ流し状態になってしまっているのに、あまり報道されなくなってきました。
で、「一号炉の二重扉を開けても、環境に影響は無い」という報道をされています。
二号炉・三号炉はどうなっているのでしょう?
分からないというのは怖いものです。
マスコミは正確な情報を報道し、矛盾点を追及してほしいものです。